YOKOHAMA 2005: International Triennale of Contemporary Art

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参加アーティスト詳細-Y

〔作品写真〕屋代敏博

屋代敏博(日本) / Toshihiro Yashiro 69

URL1970年埼玉県生まれ。埼玉県在住。

屋代は、多摩美術大学で映像、演劇を学ぶ。1996年から「空間シリーズせんとう(銭湯)」を発表し、一貫して写真表現の可能性を探る実験的な試みを続けてきた。近年は、「回転回」という自らの身体的な動きを取り入れた作品によって知られている。 1997年に「Lust und Leer(日本の現代写真)」(クンストハレ・ウィーン)、2000年には「アルル国際写真フェスティバル」などの国際展に多く選抜されている。
今回の出品作である「回転回」シリーズは、2000年からはじめられたものだが、近作に見られるような自身を作品に登場させ同時に特定の風景の中に布置するきっかけとなったのは、2001年9月フランス政府とポンピドゥーセンターの合同プロジェクト “IMAGES AU CENTRE 01, Photographie Contemporaine, Architecture et Paysage”(建築と風景)に参加して以降となる。

〔作品写真〕ヤオ・レイヅォン

姚瑞中/ヤオ・レイヅォン(台湾) / Yao Jui-Chung 70

1969年台北生まれ、台北在住。

1994年国立芸術学院美術理論専攻卒業。実践大学兼任助教授。主に写真を扱ったインスタレーション作品を作る。今回出品する予定の作品《天下為公》は、1997年から世界各地のチャイナタウンを主要なモチーフとして展開させてきたビデオ・インスタレーション作品のひとつ。複雑な社会における、アイデンティティとグローバリゼーション、そしてローカリゼーションの問題を問い直している。主な活動は、ヴェネチア・ビエンナーレ台湾館(1997年)、「Libido of Death」(2002年、LEEギャラリー、トロント市)、「亜細亜散歩-CUTE」展(2001年、水戸芸術館、水戸)など国際的な展覧会に参加している。

[作品写真1]米田知子+芦屋市立美術博物館+とまと

[作品写真2]米田知子+芦屋市立美術博物館+とまと

米田知子+芦屋市立美術博物館+ボランティアグループ「とまと」(日本) / Tomoko Yoneda + Ashiya City Museum of Art & History + Volunteer Group Tomato 71

この作品は、一貫して歴史的記憶をテーマに据えた写真を制作してきた写真家・米田知子(1965年兵庫県生まれ。ロンドン在住)が、自らの出身地でもある明石も巻き込んだ未曾有の災害・阪神淡路大震災の10年目の節目に、被災地の今を芦屋市立美術博物館の依頼によって撮影したものである。震災復興の証としての写真ではなく、あるいは復興の今を記録するものでもなく、10年という時の経過といった不可視の歴史を可視化することを主眼にした作品である。米田自身が1995年の震災直後に撮影したモノクロ作品と、2004年にボランティアグループ「とまと」によって導かれた被災地の風景との間に、横たわる時間の経過が浮上する。
ボランティアグループ「とまと」は、震災時の芦屋市ボランティア委員会の解散後、そのメンバーだった10名が結成。震災後のこころのケア的な活動が中心で、特に震災の記録写真の保存と活用(展覧会、写真集など)が特筆される。地道な活動が評価され、2003年には「兵庫県くすのき賞」を受賞。


ボランティアグループ「とまと」URL

 

 


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