YOKOHAMA 2005: International Triennale of Contemporary Art

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参加アーティスト詳細-W

〔作品写真〕クレイグ・ウォルシュ

クレイグ・ウォルシュ (オーストラリア) / Craig Walsh 63

1966年オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州オレンジ生まれ。ブリスベン在住。

街中のビルのガラス扉が、夜になると巨大な魚が泳ぐ水槽へと変貌する映像作品(「Blurring the Boundaries」、2001年、ハノイ)など、クレイグは美術館だけでなく、音楽フェスティバル「Woodford Folk Festival」(クイーンズランド)でのコミッション・ワークやオフサイト・プロジェクトなど、場そのものに浸食しつつその意味を変容させるサイト・スペシフィックな作品を制作する。また自身の創作活動に加え、アート・イベントのキュレーターやコーディネーターなども務める。2004年、ニューサウスウェールズ州立美術館「The Anne Landa Award」展など、オーストラリア国内の展覧会のほか、2004年、ハバナ・ビエンナーレなど国際展にも出品している。

〔作品写真〕ワン・テユ

ワン・テユ (台湾) / Wang Te-Yu 64

1970年台湾、新竹生まれ。台北在住。

93年台湾国立芸術学院美術科卒業。近年、「Sister Space」(2000年、Southern Exposure、San Francisco)、「You Talk, I Listen」(1999年、Centre d'Art Contemporain de La Ferme du Buisson, フランス)、「亜細亜散歩-CUTE」(2001年、水戸芸術館、日本)、「Lots o'LOTTO: Visible and Invisible」(2005年、台北市立美術館、台湾)などの展覧会に作品を発表している。
ワンは、創作活動の中で、一つの概念を追求しつづけてきた。すなわち、空間における人間の存在の在り方と、人間による空間への介入とその変化についてである。従来の視覚優先のアートの在り方から離れ、それは観客に開かれた作品として、人間の直感的な感覚と意識を呼び戻そうとしている。

〔作品写真〕ナリ・ワード

ナリ・ワード (ジャマイカ) / Nari Ward 65

URL1963年ジャマイカ、セント・アンドリュース生まれ。ニューヨーク在住。

アメリカ移住後に美術を学び、最初画家として出発するが、その後、インスタレーション作品の制作に移行する。アメリカの消費社会において排出される夥しい数の廃品をその作品において再生させるのが作品の特徴。ここでは、そうしたモノを集める過程で得られる地域社会との対話も重要な作品の要素となっている。ドクメンタ11(2002年)、第7回シャルジャ・ビエンナーレ(2005年)出品。

[作品写真1]リチャード・ウィルソン

リチャード・ウィルソン (イギリス) / Richard Wilson 66

1953年イギリス、ロンドン生まれ。ロンドン在住。

イギリスにおける現在のインスタレーション・アーティストを代表する作家の一人。「20:50」と題される作品は、ロンドンのサーチ・ギャラリーのパーマネントコレクションにもなっている。2000年には、ロンドン・テムズ川河口で船をカットアウトした大掛かりなインスタレーション「Slice of Reality」が脚光を浴びる。ウィルソンのサイト・スペシフィックな作品には、常に周りの環境を含めた事物に対する鋭いメッセージが含まれている。
主な作品は、「Final Corner」(2002年、ワールドカップ・プロジェクト、袋井市)、「Over Easy」(1999年、イギリス・ストックトン)、「20:50」(2003年、サーチ・ギャラリー、ロンドン)、「Slice of Reality」(2000年、ロンドン)他多数。

[作品写真1]ヴォルフガング・ヴィンター & べルトルト・ホルベルト

[作品写真2]ヴォルフガング・ヴィンター & べルトルト・ホルベルト

ヴォルフガング・ヴィンター & べルトルト・ホルベルト (ドイツ) / Wolfgang Winter & Berthold Hörbelt 67

ヴォルフガング・ヴィンター(1960年ドイツ、オッフェンバッハ生まれ。フランクフルト在住)とベルトルト・ホルベルト(1958年ドイツ、コースフェルト生まれ。フランクフルト在住)によるアーティスト・チーム。URL

飲料運搬用のプラスチック製キャリーケースを積み上げて建設する「パビリオン」作品で知られる。内部に入って体験できる「彫刻」とも言えるが、情報提供施設や映画館、バス停といったように、なんらかの機能を持った「建築物」として建設されることも多い。最近では、キャリーケースだけでなく、さまざまな素材を用いて、半分外界に開かれた優美な構造物を作り出している。
最近の活動は、とかち国際現代アート展「デメーテル」(2002年、帯広)、「Beaufort 2003 Triennial for Contemporary Art at the Seafront」(2003年、ウーステンデ、ベルギー)、「盗まれた自然」(2003年、川村記念美術館、佐倉)、「Yorkshire Sculpture Park」(2004年、ヨークシャー、イギリス)他多数。

[作品写真]マーリア・ヴィルッカラ

マーリア・ヴィルッカラ (フィンランド) / Maaria Wirkkala 68

1954年フィンランド、ヘルシンキ生まれ。エスポー在住。

ヘルシンキで陶磁を学んだ後、フランスで美術を学ぶ。
1995年、ヴェネチア・ビエンナーレでの、国際展に於ける地元住民不在感に対して住宅の窓から通りへ椅子を吊り下げるインスタレーションに代表されるように、ヴィルッカラの作品は空間に「不在」や「喪失」を現前させることで、見えなかった小さな記憶や想い=希望を浮かび上がらせる。
主な活動は、「So What」(ヘルシンキフェスティバル、2002年)、イスタンブール・ビエンナーレ(1995年)、ヴェネチア・ビエンナーレ(2000年)、「Researcher's Cell」(ナショナル・パブリック・アート・カウンシル、 スケッチ美術館、ストックホルム、2001年)、越後妻有トリエンナーレ(新潟、2003年)、「デメーテル」他多数。

 


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