2011.08
【特別サポーター宣伝会議室】
ヨコハマトリエンナーレ2011特別サポーターのプリンセス天功さんが横浜美術館にご来館!総合ディレクターの逢坂恵理子とキュレトリアルヘッドの天野太郎との対談も弾み、終始和やかなムードに包まれていました。
プリンセス天功さんも美術館に好きな作品を自ら持参し、皆さんにご紹介。ヨコハマトリエンナーレの「私の好きな1点」は、田名網敬一氏の作品を選ばれました。金魚が好きなプリンセス天功さんならではのチョイスです。
普段なかなか知ることの出来ないプリンセス天功さんの魅力たっぷりのトークショウでした!
【アートパレード】
今日は横浜市立日枝小学校のマーチングバンドの皆さんが安部泰輔氏の旗を掲げ、トリエンナーレ会場でアートパレードを繰り広げてくれました!
みんなの一生懸命な姿に街行く人も足を止めて演奏に聞き入っていました。
日枝小学校のマーチングバンドの皆さん、夏休みの終わりに素敵な演奏をありがとうございました!
【驚異の湯本コレクションー妖怪曼華】
今回のトリエンナーレでは、妖怪研究家である湯本豪一氏のコレクションの一端を横浜美術館にて展示しています。今日はこの日本最大の妖怪コレクションを収集した湯本氏の講演ということもあり、沢山の方が湯本氏の講演を聞きに来てくださりました。
向かって右側でお話をされている方が湯本豪一氏。長年の研究で得た資料を元に、妖怪について約1時間、語っていただきました。
会期中に展示替えがあり、色々なコレクションを紹介していく予定ですのでどうぞお楽しみに!
【一生に一回しか再生されないビデオ(丑三つ時)】
ニューヨークを拠点に活動しているアーティスト、落合多武氏の1日限りの作品上映会がBankART miniで行われました。この機会を逃したら一生観ることが出来ない作品ということもあり、定員を上回る大勢の方が来場。落合氏も一生に一回しか観ることが出来ない(=初めて観る)作品ということもあり、少し緊迫した空気の中、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
【大友良英 「プロジェクト FUKUSHIMA!トーク】
ピーター・コフィン《無題(グリーンハウス)》の植物に演奏を聴かせてくれた大友氏が、8月15日に開催されたフェスティバルFUKUSHIMA!についてご自身の感じたこと、考えたこと、そして今後の展望を熱く語ってくださいました。
福島で育った大友さんが精力的に活動しているこの「プロジェクトFUKUSHIMA!」についての詳細はこちら
【ピーター・コフィン「ミュージック・フォー・プランツ」】
今日はYCC会場で展示中のピーター・コフィンの《無題(グリーンハウス)》の中でミュージシャンの大友良英氏が素敵な演奏を植物たちに聴かせてくださいました。震災後に「プロジェクトFUKUSHIMA!」の活動を始めた大友氏。最近の活動に共感する方々が沢山会場に詰めかけて大友さんの演奏に耳を傾けていました。
【アーティスティック・ディレクターによるトーク】
今日は午後2時からBankART miniにてアーティスティック・ディレクターの三木あき子によるトークがあり、展覧会のテーマや作品について語っていただきました。第一回目同様、ひとつひとつの作品を丁寧に語る三木ディレクターの姿に、多くの方が熱心に耳を傾けていました。
【総合ディレクターによるトーク】
【アーティスティック・ディレクターによるトーク】
展覧会が開幕して約1週間経ち、毎日大勢の方が会場に足を運んでくれています!そんな中、今回のトリエンナーレのアーティスティック・ディレクターである三木あき子によるトークがBankARTにて開催されました。今回展示されている作品や作家についてより深く理解できる貴重なトークでした。
“OUR MAGIC HOUR”というコンセプトの元に選ばれた作品や作家について一つ一つ丁寧に解説する三木のトークに、作品を観ていない人も、観た人も足を止めて話を聞いていました。
【「キッズ・アートガイド2011」が始まりました!】
全4回のワークショップ(第1回WS、第2回WS)で、いろいろな経験を積んだキッズたち。ヨコハマトリエンナーレ2011も8月8日にオープンし、8月10日にとうとうアートガイドの本番の日を迎えました!
みんな、ちょっと緊張した面持ちです・・でも一生懸命、元気な姿でお客様に語りかけました!
1日のアートガイドを終えて・・BankARTのテラスでの笑顔。みんな、初めての本番をがんばってやり切りました!
総勢29人のキッズ達は、会期中に合計で8日間、作品のガイドをします。どの作品のガイドをするかは、ガイド当日のお楽しみ。キッズ達は、背中に“KIDS ARTS GUIDE”とプリントされた水色Tシャツと、黄色いバンダナが目印です。ぜひ見つけて、ガイドにご参加ください!
「キッズ・アートガイド2011」スケジュール
8/10(水) , 8/19(金), 8/22(月),9/11(日),9/25(日),10/2(日),10/16(日),10/30(日)
11:10-12:00 横浜美術館
14:00-15:00日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)
*8/19(金)は日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)でのみ開催
参加費:無料(ヨコハマトリエンナーレ2011チケット要)
【番外編】
キッズ・アートガイドを支えてくれている重要な存在、それはキッズ・アートガイド・サポーター達です。今回、過去の横浜トリエンナーレでの「キッズ・キュレーター・プロジェクト」を経験した学生(現在高校生)や大学生、社会人の方々が集まり、ワークショップから活動をサポートしてくださっています。先日は、キッズやサポーターが身につけている色とりどりのオリジナル缶バッチを作ってくれました。
【アーティストトーク@BankART】
昨日の横浜美術館のトークショウに引き続き、BankARTにて来日作家によるアーティストトークが行われました。
●13:30-
デワール&ジッケル
●14:00-
ソン・ドン+イン・シウジェン
●15:00-
ツァイ・チャウェイ
●15:30-
ジュン・グエン=ハツシバ
【アーティストトーク】
8月6日(土)に会場の横浜美術館にて来日作家によるアーティストトークが行われました。オープン初日ということもあり、沢山のお客様が足を止めて話を聞いていました。展示し終えたばかりの作品を前に、作家たちも沢山のメッセージを残してくれました。
●13:30-
左から司会の天野太郎ヘッドキュレーター、通訳者、イン・シュウジェン
●14:00-
ウィルフエド・プリエト
●14:30-
ハン・スンピル
【オープニングレセプション】
遂に、ヨコハマトリエンナーレ2011明日から開幕となりました!!今日は内覧会の後、パシフィコ横浜でオープニングレセプションが開催されました。作家も無事に展示を終え、皆さん和やかな表情で来場。劇団四季CATSもお祝いに駆けつけてくれました!
ヨコトリキャラバンズも宣伝活動のために来場!
国内外から沢山の方にお集りいただき、賑やかな一夜となりました。
最後に横浜市長の林文子、総合ディレクターの逢坂恵理子、アーティスティックディレクターの三木あき子と、来場していた作家と記念撮影をして無事閉幕となりました。
【キッズアートガイド2011」第2回ワークショップ】
ことばでだれかに伝えてみよう・・・!
「キッズ・アートガイド2011」第2回ワークショップの巻
横浜市内在学、在住の小学5年生から中学3年生の29人のキッズ達の参加によって始まった「キッズ・アートガイド2011」。
6月26日に第2回ワークショップを行ないました。前回に引き続き、キッズの活動の様子をリポートします!
まずは、前回のワークショップのおさらいから。
「モネパズル」の作品イメージ(クロード・モネ作「睡蓮」)をみながら、伊達先生が語りかけます。
伊達先生「前回は作品をよくみることを試してみましたね。じっくりみることによって、気づいたり発見したことがたくさんあったと思います。今日のワークショップでは、作品をみて、それを手紙のかたちで言葉でだれかに伝える、ということをやってみましょう」
ということで、今回のワークショップのテーマは「ことばでつたえてみよう!」です。
横浜美術館のコレクション展示作品をみながら、自分が選んだ作品をことばにして手紙で伝えます。手紙の宛先は、その作品を見たことがない人たちを想定。手紙をもらった人がどんな作品なのか想像できるように、作品を見て発見したこと、感じたり想像したことなど、思いついたことをキッズたちは自由に書いてみます。
横浜美術館の太田雅子学芸員から美術館が作品を大切に保管している話や鑑賞マナーについての説明を聞いて、いざ展示室へ。
展示室では、シュールレアリズムの代表的な作家のひとり、アンドレ・マッソンの≪ナルキッソス≫、そして日本画家中島清之の≪姉妹≫、前田青邨の≪六歌仙≫を取り上げ、先生たちが作品の印象についてキッズに語りかけます。
「逆さに描かれている人がいます。どんな物語がくりひろげられているのでしょう?」
(≪ナルキッソス≫)
「この作品は、二人の女性が向き合っています。1人は赤ちゃんを抱いています。でも目は合っていません。みんなは二人の関係はなんだと思いますか?なぞが多そうですね」(≪姉妹≫)
「この作品に描かれている人々は、みな同じ方向を向いています。表情が独特ですよね、なにを考えているのでしょうね」(≪六歌仙≫)
作品を見終わってから、みんな思い思いに手紙を書いてみます。だれに宛てて書いているのかな?
描き終わってからは、どんなことを感じたか、みんなで話し合ってみます。
手紙の宛先は、“おじいちゃん・おばあちゃん”、“天国のおじいちゃん”、“だれかさん”、 “お母さん、お父さん”、“○○ちゃん(ともだち)”などなど・・・みんな思い思いに誰かに手紙を書きました。
みんな、どんな手紙を書いたのかな?手紙の原文の一部を紹介します。
[アンドレ・マッソン≪ナルキッソス≫について]
「男の人が森の中にいて道に迷っているところに、妖精がきて、のどのかわいている男を湖まで連れていってあげてるような絵です。男は妖精に感謝することも忘れて、一心不乱に水をのんでいます」
「何かお母さんのお腹の中にいるような絵です。男と女が1人ずついて、双子の様です。2人とも何かにつつまれているように、まわりが暖色で囲まれています。お腹の中にいるにもかかわらず、すみっこの方で白いお花が咲いていて、不可思議な感じがします。木がはえていたり」
「人なのにいろんないろがついていて1人の人が逆立ちをしていてもう1人の人にじまんしているみたいにみえます。その人は水の上で逆立ちをしているみたいにみえます」
[中島清之≪姉妹≫について]
「おばあさんが、赤ちゃんをだいてよろこんでいる感じで、お母さんの方は、わたしの子どもはこんなにかわいいことを、伝えている感じの絵・・・・本当に仲のいい、家族みたい。お父さんを見てみたいです。赤ちゃんは男の子みたいな子でした。わたしもみんなにかわいがられたいです」
「題名に≪姉妹≫と、ありますが、目があっていないし、片方はおこってて、片方は優しそうで、赤の他人のような気がします。し・か・も、はいけいが描かれていないので、けっして同じ所にいるとはかぎらないし、別々のものをみているので必ず顔見知りとはかぎらないとおもいます」
「もともとはともだちの二人がもめあっています・・・・たぶんこの子どもの母はどちらなのかと話しあってます。私的にはこの子どもは右の女の人です。左の女がもっていると子どもの顔はちょっと不きげんだからです」
[前田青邨≪六歌仙≫について]
「江戸時代のことだと思います。服装から見てお坊さんや大名、お殿様のようで、一番おもしろいなと感じたのは、みんな横目で同じ向き」
「僕はこの作品を平安時代の絵のように思いました。ですが1918年にかかれていると知り、そんな近代にこんな古そうな絵をかけるということに感心しました・・・・この人たちはみんな右を向いています。僕は右のほうでおどりをおどっているか、今だったら漫才のようなことをやっているのだと思いました」
ひとつの作品についても、いろんな感じ方や考え方がありますね。先生方もキッズのユニークな視点や鋭い表現に驚かされたり気づかされることがたくさんありました。
次のワークショップでは、ヨコトリ参加作品を素材に、気づいたことや考えたことをみんなの前で声に出して伝えること、それから、みんなの話も聞いてみることを体験してみます。いよいよヨコトリ参加作品ともご対面?!
次回のレポートもお楽しみに!