ヨコトリレポート

【キッズアートガイド】

今日は会期最後のキッズアートガイドが行われました。今日が最後ということもあり、みんな気合いが入っている様子。お天気も良く、沢山のお客さんがいる会場でみんな元気にアートガイドをしてくれました。


会期中3ヶ月間に渡り、会場でガイドをしてくれたキッズアートガイドのみんなへ逢坂ディレクターより感謝状が贈呈されました。

学校の宿題に追われながらもトリエンナーレで活躍してくれたキッズアートガイドの皆さん、本当にありがとうございました!今後もみんなの活躍を楽しみにしています!

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【キッズアートガイド】

今日も沢山のお客さんが来場している中、恒例のキッズアートガイドが行われました。みんな展覧会にもすっかり馴染み、リラックスしてガイドしている様子。ガイドのみんなの元気な声に来場者の皆さんも足を止めて熱心に耳を傾けていました。

Photo:TANAKA Yuichiro

Photo:TANAKA Yuichiro

8月の開幕直後からガイドを頑張ってくれたキッズガイドも10月30日のガイドが最後になります。最後まで頑張ってくださいね!

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【「キッズ・アートガイド2011」が始まりました!】

全4回のワークショップ(第1回WS第2回WS)で、いろいろな経験を積んだキッズたち。ヨコハマトリエンナーレ2011も8月8日にオープンし、8月10日にとうとうアートガイドの本番の日を迎えました!
みんな、ちょっと緊張した面持ちです・・でも一生懸命、元気な姿でお客様に語りかけました!

1日のアートガイドを終えて・・BankARTのテラスでの笑顔。みんな、初めての本番をがんばってやり切りました!

総勢29人のキッズ達は、会期中に合計で8日間、作品のガイドをします。どの作品のガイドをするかは、ガイド当日のお楽しみ。キッズ達は、背中に“KIDS ARTS GUIDE”とプリントされた水色Tシャツと、黄色いバンダナが目印です。ぜひ見つけて、ガイドにご参加ください!

「キッズ・アートガイド2011」スケジュール
8/10(水) , 8/19(金), 8/22(月),9/11(日),9/25(日),10/2(日),10/16(日),10/30(日)
11:10-12:00 横浜美術館 
14:00-15:00日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)
*8/19(金)は日本郵船海岸通倉庫(BankART Studio NYK)でのみ開催
参加費:無料(ヨコハマトリエンナーレ2011チケット要)

【番外編】
キッズ・アートガイドを支えてくれている重要な存在、それはキッズ・アートガイド・サポーター達です。今回、過去の横浜トリエンナーレでの「キッズ・キュレーター・プロジェクト」を経験した学生(現在高校生)や大学生、社会人の方々が集まり、ワークショップから活動をサポートしてくださっています。先日は、キッズやサポーターが身につけている色とりどりのオリジナル缶バッチを作ってくれました。

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【キッズアートガイド2011」第2回ワークショップ】

ことばでだれかに伝えてみよう・・・!
「キッズ・アートガイド2011」第2回ワークショップの巻

横浜市内在学、在住の小学5年生から中学3年生の29人のキッズ達の参加によって始まった「キッズ・アートガイド2011」。
6月26日に第2回ワークショップを行ないました。前回に引き続き、キッズの活動の様子をリポートします!

まずは、前回のワークショップのおさらいから。


「モネパズル」の作品イメージ(クロード・モネ作「睡蓮」)をみながら、伊達先生が語りかけます。
伊達先生「前回は作品をよくみることを試してみましたね。じっくりみることによって、気づいたり発見したことがたくさんあったと思います。今日のワークショップでは、作品をみて、それを手紙のかたちで言葉でだれかに伝える、ということをやってみましょう」

ということで、今回のワークショップのテーマは「ことばでつたえてみよう!」です。
横浜美術館のコレクション展示作品をみながら、自分が選んだ作品をことばにして手紙で伝えます。手紙の宛先は、その作品を見たことがない人たちを想定。手紙をもらった人がどんな作品なのか想像できるように、作品を見て発見したこと、感じたり想像したことなど、思いついたことをキッズたちは自由に書いてみます。

横浜美術館の太田雅子学芸員から美術館が作品を大切に保管している話や鑑賞マナーについての説明を聞いて、いざ展示室へ。


展示室では、シュールレアリズムの代表的な作家のひとり、アンドレ・マッソンの≪ナルキッソス≫、そして日本画家中島清之の≪姉妹≫、前田青邨の≪六歌仙≫を取り上げ、先生たちが作品の印象についてキッズに語りかけます。



「逆さに描かれている人がいます。どんな物語がくりひろげられているのでしょう?」
(≪ナルキッソス≫)

みんな、真剣に作品をみつめながら、メモを取っています。

「この作品は、二人の女性が向き合っています。1人は赤ちゃんを抱いています。でも目は合っていません。みんなは二人の関係はなんだと思いますか?なぞが多そうですね」(≪姉妹≫)

「この作品に描かれている人々は、みな同じ方向を向いています。表情が独特ですよね、なにを考えているのでしょうね」(≪六歌仙≫)

作品を見終わってから、みんな思い思いに手紙を書いてみます。だれに宛てて書いているのかな?





描き終わってからは、どんなことを感じたか、みんなで話し合ってみます。







手紙の宛先は、“おじいちゃん・おばあちゃん”、“天国のおじいちゃん”、“だれかさん”、 “お母さん、お父さん”、“○○ちゃん(ともだち)”などなど・・・みんな思い思いに誰かに手紙を書きました。

みんな、どんな手紙を書いたのかな?手紙の原文の一部を紹介します。

[アンドレ・マッソン≪ナルキッソス≫について]
「男の人が森の中にいて道に迷っているところに、妖精がきて、のどのかわいている男を湖まで連れていってあげてるような絵です。男は妖精に感謝することも忘れて、一心不乱に水をのんでいます」
「何かお母さんのお腹の中にいるような絵です。男と女が1人ずついて、双子の様です。2人とも何かにつつまれているように、まわりが暖色で囲まれています。お腹の中にいるにもかかわらず、すみっこの方で白いお花が咲いていて、不可思議な感じがします。木がはえていたり」
「人なのにいろんないろがついていて1人の人が逆立ちをしていてもう1人の人にじまんしているみたいにみえます。その人は水の上で逆立ちをしているみたいにみえます」

[中島清之≪姉妹≫について]
「おばあさんが、赤ちゃんをだいてよろこんでいる感じで、お母さんの方は、わたしの子どもはこんなにかわいいことを、伝えている感じの絵・・・・本当に仲のいい、家族みたい。お父さんを見てみたいです。赤ちゃんは男の子みたいな子でした。わたしもみんなにかわいがられたいです」

「題名に≪姉妹≫と、ありますが、目があっていないし、片方はおこってて、片方は優しそうで、赤の他人のような気がします。し・か・も、はいけいが描かれていないので、けっして同じ所にいるとはかぎらないし、別々のものをみているので必ず顔見知りとはかぎらないとおもいます」

「もともとはともだちの二人がもめあっています・・・・たぶんこの子どもの母はどちらなのかと話しあってます。私的にはこの子どもは右の女の人です。左の女がもっていると子どもの顔はちょっと不きげんだからです」

[前田青邨≪六歌仙≫について]
「江戸時代のことだと思います。服装から見てお坊さんや大名、お殿様のようで、一番おもしろいなと感じたのは、みんな横目で同じ向き」

「僕はこの作品を平安時代の絵のように思いました。ですが1918年にかかれていると知り、そんな近代にこんな古そうな絵をかけるということに感心しました・・・・この人たちはみんな右を向いています。僕は右のほうでおどりをおどっているか、今だったら漫才のようなことをやっているのだと思いました」

ひとつの作品についても、いろんな感じ方や考え方がありますね。先生方もキッズのユニークな視点や鋭い表現に驚かされたり気づかされることがたくさんありました。

次のワークショップでは、ヨコトリ参加作品を素材に、気づいたことや考えたことをみんなの前で声に出して伝えること、それから、みんなの話も聞いてみることを体験してみます。いよいよヨコトリ参加作品ともご対面?!

次回のレポートもお楽しみに!

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【「キッズ・アートガイド2011」のワークショップが始まりました!】

2011.07.06

教育プログラム「キッズ・アートガイド2011」。

このプログラムは、小中学生たちがトリエンナーレの参加作品をそれぞれの言葉で語りながら、展覧会をガイドするというもの。会場でみなさんも、ワークショップを重ねたキッズ・アートガイドに出会うことができます。

このプログラムはで、2005年、2008年展でも大人気だった「キッズ・キュレーターズ・プロジェクト」を前身に、2011年展では「キッズ・アートガイド」と名前を変えて、さらなる進化をめざします。

今回は多数の応募をいただいた中から抽選で選ばれた29人のキッズたちが集結。
6月12日に、第1回ワークショップを開催しました。



少々緊張した面持ちのキッズたちを前に、まずは、逢坂恵理子総合ディレクターがトリエンナーレの紹介や、いくつかの参加アーティストや作品についてもイメージを投影しながら紹介。「肩の力を抜いて、自分の好きな作品を探して、お客さんの前で自由に語ってもらえるとうれしいです」

次に、横浜美術館の内山淳子主任学芸員からプログラムの流れについての説明。

「作品についての知識を解説するのではなく、自分でみたこと、感じたことを、自分自身の感性や言葉で、お客さんに伝えてもらって、お客さんの感想や反応などと交わりあいながら作品の意味合いを頭と体で感じていきましょう」

「キッズ・アートガイド2011」では、美術鑑賞教育の専門家である、京都造形芸術大学アート・コミュニケーション研究センターの伊達隆洋先生と渡川智子先生や、2005年、2008年展のキッズ・キュレーターズ・プロジェクトをご担当いただいた、横浜山手中華学校美術科教諭の王節子先生もプログラム運営に参加。



さらに、キッズたちの手助けをしてくれるサポーターのみなさん。経験豊かな社会人や大学生、それから高校生は2005年、2008年のトリエンナーレでキッズ・キュレーターズ・プロジェクトを経験した先輩たちが集まってくださいました。



さっそく伊達先生たちによるワークショップが始まります。
まずは「ワークショップ」の説明から。
「学校での勉強と違って、いろいろなことを試していきながら自分たちで考えて、何かを見つけていく、ゲームのようなもの。正解があるわけではなくて、みんなにとってためになり、面白いと思うことを発見していく作業です。なので、間違えることを怖がることや、心配しなくても大丈夫です」

この日挑戦したワークショップは「モネパズル」。
実際にある絵画作品を元にした大きなパズルに29人全員で挑戦します。



「美術館に行くことや、作品や絵をみることが好きな人はいますか?」という質問に対して半数くらいが挙手。「美術館に行ったことがある人は?」は、3分の2くらい挙手。なかなかたくさんのキッズがすでに美術館体験をしているようです。

「ひとつの作品をどれくらいの時間をかけてみますか?」という先生の質問に、目が合ったキッズはちょっと恥ずかしながらも「3分くらい」、「2分から5分くらい」というコメント。

「みんな結構じっくりみていますね。実はひとつの作品を見る時間の研究の調査結果がありますが、それによるとひとり平均で10秒前後しか時間をかけていないそうです。これって、すごくもったいないことだと思いませんか?作品をじっくり見れば、たくさん発見することもあるはずだから、お客さんにもいっぱいみてもらいたいと思います。そのためにも、みんなにもよく作品を見てみるということを、パズルを使ってやってみたいと思います」と伊達先生。

いよいよ「モネパズル」ワークショップの始まりです!
実際の作品の1/2サイズのイメージと、パズルのピースを見比べながら・・



床に一枚ずつ組み合わせて並べてみます。
どうかな?あっているかな?
みんなでじっくりみながら、あともう少し。



完成!みんなで拍手です。



今まで100回くらいやってきた中で、
一番速い時間(10分弱)で完成することができたそう!



ワークショップで大切なのは、体験後の意見交換です。

―「モネパズル」をやってみて、みんなどう思った?
キッズ:「初めてだったけれど、いろんな色があるんだなあ、と気づいて面白かった!」
―どんなことに気が付いた?何が描かれているんだろう?
キッズ:「睡蓮の花・・!池に咲いている花」
―他には?
キッズ:「全体的にぼやーっと描かれていてよくわからない・・」「同じような色しか使っていないから、不思議・・」
―そう、よくわからないのも重要な発見ですね。
キッズ:「ちょっと暗い・・」
キッズたちは、とても大事な点に気づいているようです。

「作品の中には“モノ”だけではなくて、“コト”が描かれていることもあると思います。自分の目に映っているぼんやりしたものも描かれているかもしれません。そして“よくわからないコト”も含まれているかもしれません。だから、これから作品をたくさん見ていくなかで、“よくわからない”と思ったことも、とても作品を理解するうえで大事なことだと思います。“わからない”と思ったことを頭が悪いということではなくて、“わからない”ことを大事にしながら、よくよく作品を見て、感じていきましょう。そして、話をして、言葉にだしていきましょう」と伊達先生。

最後に、キッズたちは自分の言葉で素直に感想を書いて、初回のワークショップは終了。

「キッズ・アートガイド2011」は会期中に実施するアートガイド本番の前に、キッズたちの感性やコミュニケーション力をひろげるような趣向の異なる4回のワークショップを行ないます。

次回は、どんなワークショップになるでしょうか?その報告はまた・・お楽しみに!

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