彫刻家であるプムフースルは、美術だけでなく、建築・デザイン、人間の歴史について複雑な思考を重ねる美術家である。彼はマダガスカルなどに滞在し、モダニズムと近代産業の波及が第三世界の近代建築や都市制度に与えた影響、固有の文化への干渉などを詳細に調査し、建築と権力の関係を検証する。彼の作品は多様なメディアを用いた架空の都市空間の中の彫刻として提示されるが、その空間は、都市制度を成立させる様々なイデオロギーや歴史を抽出する思考装置としての空間である。