都市的なシャープな映像感覚と官能的な美学と合わせ持ったヴィデオ・アーティスト。このトリエンナーレでは、事故や他殺、自殺といった、さまざまな死の場面を、アーティスト自身が演じて見せた写真を、地下鉄の広告にあるようなライティング・ボックスの大画面のシリーズとして出品する。奇妙なユーモアのうちに現代文化への鋭い批評的な眼差しが潜んでいる作品である。