針金や薄い木の板などを用いて、展示する場所の性格ときわめてデリケートに呼応したインスタレーションを制作しているアーティスト。物質感を希薄にすることによって、空間の気配そのものが美しく形象化されているといってもよいだろう。 94年釜山ビエンナーレ、99年「ひそやかなラディカリズム」展(東京都現代美術館)出品。