ローラン・モリソー:1964年フランス生まれ フランス在住 中川装置(中川正博):1967年日本生まれ 日本在住
ローラン・モリソーは、95年より「透過可能」と題したシリーズの衣服の作品を制作。それは写真の印画紙で作った衣服であり、感光しないように、暗室の赤外線ライトの中でしか成立しないものである。赤いライトで満たされたスペースで、見せるものとしてのファッションを見せることができないものに転化することによって、見ることの意味を問い直してきた。
フランスでは、エリアン・リル、ヴィクトール・フェレスといったファッションデザイナーとのコラボレーションにより作品を制作・発表し、2000年ハノーヴァー万博フランス館に出品することとなった。
横浜トリエンナーレでは日本のファッションデザイナーで、若い世代に圧倒的な人気のあるブランド「20471120」の中川正博&LICAとのコラボレーションを行なう。
また、もともと画家であった中川正博は「中川装置」として立体インスタレーションや「東京リサイクル・プロジェクト」を展開してきた。消費社会の象徴ともいえるファッションの文脈の中で、観客や買い手とのユニークなコミュニケーションを実践し、アートの文脈においても注目を浴びる。99年「ゲーム・オーヴァー」展(ワタリウム美術館、東京)や2000年「スーパーフラット」展(パルコギャラリー、東京、その後ロサンジェルス現代美術館他巡回)に参加している。
ローラン・モリソーとのコラボレーションのほかに、中川装置として特別プロジェクト「横浜リサイクル・プロジェクト」を展開する。 |