生と死、肉体と観念といった根源的な問題への思索に深く依拠した作品を制作しているアーティストたちだが、この展覧会では両者の共作が出品される。人体から採取された脂を滲ませた千枚の紙を銅板で装丁した巨大な本に仕立てたもので、生命の象徴である脂と記録や歴史の含意を有する本とを、荘厳な雰囲気を漂わせるオブジェとして一体化させた作品である。 2000年リヨン・ビエンナーレ参加。