2018.04.16
横浜トリエンナーレ組織委員会と文化庁は、2017年9月27日(水)に国際セミナー「接続する国際展・芸術祭(CONNECTIVITY AS A METHOD? - The Future of Biennales and Triennales)」を、横浜美術館で開催しました。本セミナーは、国際ビエンナーレ協会(International Biennial Association(IBA))の協力のもので開催されました。
この国際セミナーでは、瀬戸内海を舞台にアートによる地域活性化を目指す先駆的なプロジェクトを手掛けてきた福武總一郎氏を基調講演に迎え、アートが持つ根源的な価値、またそれによって得られる新たな社会的価値、国際展・芸術祭が社会のさまざまな要素とつながる可能性についてお話していただきました。その後、国際展・芸術祭のこれからの姿について異なる地域で国際展・芸術祭を手掛けている専門家を迎えてのパネルディスカッションを行いました。
多様化する国際展・芸術祭などの大型現代美術事業の在り方について議論するとともに、求められる人材や組織について考える機会となったこのセミナーをこの度、記録集としてまとめました。ぜひご覧ください。
国際セミナー「接続する国際展・芸術祭(CONNECTIVITY AS A METHOD? - The Future of Biennales and Triennales)」記録集 >>>こちらからご覧いただけます
※国際ビエンナーレ協会(International Biennial Association(IBA))
世界のビエンナーレやトリエンナーレなど定期開催される国際展および美術事業の企画やキュレー ションに関わっている組織と専門家およびアーティスト、研究者、その他現代アート関係者を対象に専門的な知識・情報を整備、調査、交換するプラットフォームの提供を目的に設立された国際機関です。
※参考
【記録集 目次】
・国際セミナー「接続する国際展・芸術祭」
基調講演「直島から瀬戸内国際芸術祭へ」 福武總一郎(株式会社ベネッセホールディングス名誉顧問)
パネルディスカッション「接続する国際展・芸術祭―これからの姿」
パネリスト:
チアゴ・ドゥ・パウラ・ソウザ(第10回ベルリン・ビエンナーレ キュレトリアルチーム・メンバー/
キュレーター/エデュケーター)
ビゲ・オール(イスタンブール・ビエンナーレ ディレクター)
山出淳也(NPO法人 BEPPU PROJECT 代表理事/アーティスト)
モデレーター:逢坂恵理子(横浜トリエンナーレ組織委員会 総合ディレクター/横浜美術館館長)
・実務者ワークショップ「国際展・芸術祭の現場の声」
「日本の国際展・芸術祭の現在」 飯田志保子(東京藝術大学 准教授/キュレーター)
実務者ワークショップ①「なぜ国際展・芸術祭を開催するのか?新しいアプローチと新たな課題」
ファシリテーター:飯田志保子
プレゼンテーション
1)「カラチ・ビエンナーレ」
アテカ・マリック(カラチ・ビエンナーレ・トラスト副理事長)
2)「ハバナ・ビエンナーレ」
マルガリータ・ゴンザレス(第12回ハバナ・ビエンナーレアーティスティックディレクター/
ヴィフレド・ラム現代美術センター副館長)
3)「シノパール」
T・メリ・ゴルガン(シノパール創設者兼アーティスティック・ディレクター)
4)「アフリカ写真ビエンナーレ(ランコントル・バマコ)」
L・イゴ・ディアラ(ラ・メディナ ディレクター)
実務者ワークショップ②「国際展・芸術祭の人材育成」
ファシリテーター:帆足亜紀(横浜トリエンナーレ組織委員会事務局 プロジェクト・マネージャー)
プレゼンテーション
1)「イスタンブール・ビエンナーレ」
ビゲ・オール(イスタンブール・ビエンナーレ ディレクター)
2)「コチ=ムジリス・ビエンナーレ」
リヤス・コム(コチ・ビエンナーレ財団共同創設者/アーティスト/キュレーター)
3)「サン・パウロ・ビエンナーレからベルリン・ビエンナーレへ」
チアゴ・ドゥ・パウラ・ソウザ(第10回ベルリン・ビエンナーレ キュレトリアルチーム・メンバー
キュレーター/エデュケーター)
・ 実務者ワークショップ総括