タリン・サイモン
Taryn SIMON

出生地 アメリカ
生年 1975年
タリン・サイモンの作品は、綿密な調査をもとに、写真、文章、グラフィックデザインなどの要素で構成され、カテゴリー化と分類に対する関心から導き出されたプロジェクトである。 本展では、世界各地で調査し、血統とそれにまつわる物語を記録した連作「死亡宣告された生者、他、全18章の物語」から出品する。それらはすべて、土地相続、権力、宗教や環境などが、血脈という精神的かつ身体的な継承と交錯し、衝突するさまを、中立的かつ精密に図示している。今回は、生きながら死人とされたインド人の家族や、女性初のハイジャック犯の物語を構成した作品のほか、2013年に北京で個展を行った際、当局によって検閲された、韓国の漁師の誘拐を扱った作品の展示も再現。 本作は、文章と画像、不在と存在、秩序と無秩序の間にある空間に目を向け、密接かつ無作為に、偶然性や血統といったさまざまな宿命的な要素をマッピングしている。