出生地 | アメリカ |
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生年 | 1912年 |
アメリカが生んだ20世紀最大の音楽家ジョン・ケージは、1940年にネジやボルト、木の実などを弦にはさんで音色を変えた「プリペアド・ピアノ」を考案。50年代初めには禅思想や易経の影響を受けて「偶然性の音楽」を創始し、音楽にまつわる既成概念を次々に覆した。マックス・エルンスト、ジャクソン・ポロック、マルセル・デュシャンら同時代の美術家とも交流し、舞踏家マース・カニンガムとは生涯にわたって共同制作を行うなど、さまざまな芸術分野に大きく寄与している。 代表作《4分33秒》は、三つの楽章から成るが、楽器を前にした演奏者が4分33秒の間、何も演奏しないという無音の音楽である。 それは、通常は表現要素として認識されず、忘れられている沈黙の世界についての覚醒をうながす行為でもある。本展では、デイヴィッド・チューダーによるオリジナル楽譜などを展示する。 |