初めて会った年齢も違う人たちでアイデアを出し合い、個性豊かなグッズを提案!
「オリジナルグッズ開発ワークショップ」をレポート
私たちジュニア記者は、第8回横浜トリエンナーレの会期中、6回に渡り取材していきます。1回目のレポートは、「横浜トリエンナーレ オリジナルグッズ開発ワークショップ」です。
vol.1取材メンバー
みなさんは横浜トリエンナーレについて知っていますか?
横浜トリエンナーレとは横浜で開催される現代アートの展覧会で、イタリア語で3年に1回という意味の「triennale」が語源です。第8回横浜トリエンナーレは、2024年3月15日(金)から、6月9日(日)まで開催されます。
1回目は、NTT東日本のビルで行った、「横浜トリエンナーレ オリジナルグッズ開発ワークショップ」を取材しました。
このワークショップでは一般公募で集まった方たちが、数人のチームを組み、横浜トリエンナーレの「野草:いま、ここで生きてる」をテーマにしたグッズのアイデアをチームで考え、発表しました。審査員が選定した最優秀賞の作品が商品化されます。今回は最優秀賞の他、審査を行った横浜トリエンナーレ組織委員会賞、中山典科賞、伊藤祥次賞、そして、特別賞が選ばれました。
全14チームあり、それぞれのチームが様々な作品を出していましたが、各チーム一つを抜粋して紹介したいと思います。
チーム「みずいろ」
作品名「水でつながる”いのち”の時計」
この作品は名前の通り水の流れる時計で、「生きていることを実感できる」がコンセプトだそうです。DNAのようならせんに二本の管がありその中を水が通ります。それぞれの管が水を通る時間は25秒と24秒でそれぞれ睡眠覚醒リズム、地球の自転速度をもとにしています。
チーム「生存戦略」
作品名「香箱」
「何度も思い出す」がコンセプトで、小さい木の箱にお香が入っていました。側面には横浜トリエンナーレという文字と野草の絵が描いてあります。香りをかぐことによって「横浜トリエンナーレが懐かしいな」と思い出すことを目的としているそうです。
「チームほっと」
作品名「ハーブのソルト”広がる”」
コンセプトは「日常でも特別な気分になれる」だそうです。これはガラスケースの中に入浴剤が入っていて入浴剤を使い終わってもケースを花瓶として使ったり、置物として使えるというものです。
「チームくさかんむり」
作品名「アパレルくさかんむり」
コンセプトは二つあり「身に着けるもの」と「野草の力強さをあらわす草冠」だそうです。作品は草冠のカチューシャで右にいる人がつけると「若」者になったり、草冠がとってのカバンに果物を入れるとお「菓」子になるなど、草冠のアイデアにさまざまなものがあって、とてもおもしろかったです。
「チームニョキニョキ」
作品名「木製コースター」
コンセプトは「支えあい」です。これは木製コースターで植物の絵が描かれています。コースターが正円ではなく少し歪んでいるところが、自然に自生している野草らしさが表せていると思い、印象に残りました。
「チームニョキニョキ」
作品名「野草ガチャ」
並んでいる草のオブジェの一つを抜くと野草をデザインしたキーホルダーが出てくるもので、お客さんが買うときにも何がでてくるかワクワクするグッズだと思いました。そしてこの「野草ガチャ」が今回審査員により、最優秀賞に選ばれ、商品化するグッズとして選ばれました。
チーム「やすこだま」
作品名「お弁当のアレふせん」
コンセプトは「広がり・つながる」です。これは、お弁当に入っている緑色の草みたいな「アレ」をモチーフにした付箋です。親しみやすくかわいいデザインでとてもおもしろいです。
チーム「ともしび。」
作品名「クローバーキャンドル」
その名の通りクローバーの形をしたキャンドルでコンセプトは「協力して生きていく三つ葉たち」となっています。なぜ四つ葉なのではなく三つ葉なのかというと横浜トリエンナーレが三年に一回なのと何もかもが完ぺきではないがそれぞれの個性を持った人たちが協力するという意味が込められているからだそうです。
チーム「ロータス ワン」
作品名「3Dプリンターでひとつひとつ手造りした落花生形のFlowervase Magnetアクセサリー」
コンセプトは「身近な自然に立つように生える、いとおしい存在であることを発見し、感動を他社と共有しつつ個人で楽しむことのできる落花生形アクセサリー」です。この作品はかわいい落花生の形をしていて、さらに手作りのため一つ一つ個性があります。
チーム「おてふき」
作品名「野草タオル」
チーム「おてふき」の作品名は「野草タオル」です。コンセプトは「非日常から日常へ」です。この作品は葉っぱのような形をしていてポケットに入れると、ポケットから葉っぱがはえているように見えます。さらに広げると、ミシンで縫われた葉脈のようなものがあり、野草らしさが表されています。
チーム「とってもEチーム」
作品名は「hour LIVEs」
チーム「とってもEチーム」の「hour LIVEs」のコンセプトはコンセプトは「何か変化したり、体感できるもの」です。この作品はそれぞれの針が水や花、種と見立てられていて、これらで種から花になるというプロセスが表現されています。
チーム「ワクワク」
作品名「TANEあたたまる花言葉」
コンセプトは「ワクワク体験」です。これは手で温めると花言葉が出てくるしおりで、本に挟んだりした際に花言葉が見れたりするそうです。
チーム「Akari&Shou」
作品名「Trichome Vessel」
コンセプトは「ずっと使い続けられる」となっています。これはプラスチックのカップで、さらにカップ表面には葉のような触感となっています。またケースはシードペーパーを使い、実際に発芽させることも可能にするそうです。
「チームよりそいまそう」
作品名「よりそうバッグ」
コンセプトは「購入者がトリエンナーレに触れたことを意識できる」です。これは白い鞄に購入者が自らカバンに文字を書くというものです。また持ち手の部分にはシードペーパーが使われており、そこから自然や成長とのつながりを感じることができます。
チーム「ロータス ツー」
作品名「雑草ケース」
コンセプトは「変わる、立てる」です。この作品は机の上では立ててペンケースとして、カバンの中に入れたらポーチのような役割になるとい一つ二役となっていました。
ここに書いた以外にもたくさんのアイデアから生まれた作品がありました。ワークショップ特設サイトでアーカイブ映像を見ることができます。これらを通して、同じテーマでも、考える角度によってたくさんのアイデアが生まれるのだと感じました。
各チームが個性豊かなグッズをプレゼンしていてすごかったです。値段も野草にかけて830円、花にかけて8,700円など工夫しているチームもありました。初めて会った年齢も違う人たちでひとつのグッズを作っているのがすごいなと思いました。高校生以上の人が参加できるので、私も高校生になったら参加したいです!
(写真左から:中1加藤昂、中3小川悠樹、中1飯田萌愛)
〈つづき・みなとみらいジュニアタイムズ〉
ジュニアタイムズは、子どもたちが取材し、記事を書く地域新聞です。
つづきジュニア編集局は、横浜開港150周年・都筑区制15周年の節目にあたる2009年に活動が始まってから、15周年を迎えました。今年は都筑区の区政30周年を迎えます。2018年にはみなとみらいエリアでのMMジュニア編集局が始まり、現在は、2つの編集局が合同で取材することもあります。都筑区、西区だけでなく横浜市全体に目を向け、小学4年生から高校生のジュニア記者が、子どもの目線と力をフルにいかして、取材に行き、記事を書いています。
「横トリNEWS」vol.1 「オリジナルグッズ開発ワークショップ」レポートはこちら
「横トリNEWS」vol.3 ぺーパーランプイベント「野草の灯」レポートはこちら