横浜トリエンナーレ組織委員会(委員長:近藤誠一[公益財団法人横浜市芸術文化振興財団 理事長])は、第8回となる「ヨコハマトリエンナーレ2023」のアーティスティック・ディレクター(以下、AD)を、リウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーの二人組に決定しました。
本展をもってリニューアルオープンする横浜美術館と、プロット48を会場に、初めて冬の時期に開催します。
リウ・ディンとキャロル・インホワ・ルーは、アーティスト(リウ)と美術史家(ルー)の二人組です。2007年より共同キュレーションを開始し、北京を拠点に、ヴェネチア、光州、イスタンブール、釜山など、世界の国際展で活躍しています。
変化の激しいこの時代にあって、二人は、時に個人の小さな営みに目を向け、また時に歴史の転換点を振り返って、そこに今日を生きるための知恵を見出します。東洋の思想からグローバル化が加速する21世紀の暮らしまで、時代や地域を超えて、二人はアイデアを探し求めます。
横浜トリエンナーレは前回、初めて海外からADを迎えました。わたしたちはいま、コロナ禍や戦争によって、世界が否応なくひとつながりであることを実感しています。第8回となる今回も、前回に引き続き海外よりADを迎え、国際的に活躍するお二人と共に、人と文化が行き交う港町ならではの、世界へと開かれたトリエンナーレを目指します。
AD略歴、第8回横浜トリエンナーレ AD選考委員会 委員長 浅田 彰氏(京都芸術大学 教授、ICA京都 所長)による「アーティスティック・ディレクターの選考にあたって」は、こちらからご覧ください。
新たな「みなとの祝祭」を、世界に届ける
今から21年前、横浜トリエンナーレは、タイトルに「メガ・ウェイブ」をうたい、「市民に開放された巨大な祝祭」とのコンセプトを掲げて出発しました。以来横浜トリエンナーレは、一言でいうなら、波が打ち寄せる「みなと」で行われる人々の「祝祭」を長くその理念としてきたのです。
20年の節目を過ぎたいま、横浜トリエンナーレは、あらためて「みなと」と「祝祭」の意味を捉えなおし、更新したいと考えます。
人と人との豊かな出会いをもたらすと同時に、異質なものとの衝突をはらむ「みなと」。共感の輪を広げる可能性と、集団的な熱狂のあやうさをあわせ持つ「祝祭」。
グローバリゼーションが進展し、友情と共に争いが生まれる今日の世界に、わたしたちは、どのような新しい「みなとの祝祭」からのメッセージを届けることができるでしょうか。
第8回展も、前回に引き続き海外よりアーティスティック・ディレクターを迎え、アートを通じた世界との対話を続けて行きます。
「ヨコハマトリエンナーレ2023」開催概要
- アーティスティック・ディレクター
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リウ・ディン(劉鼎)[アーティスト、キュレーター]
キャロル・インホワ・ルー(盧迎華)
[美術史家、キュレーター/北京インサイドアウト美術館 ディレクター] - 会期
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2023年12月9日(土)~2024年3月10日(日)約80日間
- 会場
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横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
プロット48(横浜市西区みなとみらい4-3-1)ほか
※横浜美術館は大規模改修工事に伴い休館中。
「ヨコハマトリエンナーレ2023」でリニューアルオープンします。 - 主催
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横浜市
(公財)横浜市芸術文化振興財団
NHK
朝日新聞社
横浜トリエンナーレ組織委員会