ジュニア記者の「横トリNEWS」vol.3 ぺーパーランプイベント「野草の灯」をレポート

みんなでつくるキャンドルアート
アメリカ山公園ぺーパーランプイベント「野草の灯」

私たちジュニア記者は、第8回横浜トリエンナーレの会期中、6回に渡り取材していきます。

3回目のレポートは、元町中華街駅から直結しているアメリカ山公園で開催されたペーパーランプイベント「野草の灯」を取材しました。

今回取材を担当したのは、上野 茜理、小川 悠樹、加藤 昂、木尾 実莉、桜田 祥生、沢口 友菜、 珠理、長竹 咲葉、宮田 海輝、山本 未來、湯川 真央の、11名のメンバーです。

会場であるアメリカ山公園の芝生の上には、白色、紺色、ピンク、水色、黄色、緑色、赤、オレンジという八色のペーパーランプが約七千個設置され、地上絵が書かれていて、カワセミ、そしてまわりにつぼみや白い花、葉やツルが表現されていました。七千個の中には、市内の小学生が作ったペーパーランプもありました。これは、黄金町エリアマネジメントセンターに関わるアーティストさんたちが小学校等に出向いて、こどもたちとワークショップをして作った作品たちです。白い紙袋に色鉛筆で好きな絵が描いてあったり、透明のカラーカッティングシートで飾り付けされたり。それぞれの紙袋のペーパーランプからこどもたちの個性があふれていました。

今回、この地上絵のデザインを担当したのは、アーティストの「さとうりさ」さんです。さとうさんにお話しを聞きました。今回作品を、「かわいいものにしてほしい」という要望があり、トリエンナーレのテーマにそった、野鳥のカワセミと野草の花にしたのだそうです。「さまざまな人が関われるイベントにしたかった」と、さとうさんはおっしゃっていました。

私たちは、こどもがつくるこどものまち、ミニヨコハマシティで、昨年の8月、さとうりささんに来ていただき、一緒にプロジェクトをやったので、まるでお友達のように取材できました。

ペーパーランプは、しわくちゃにした紙袋に砂場の砂を入れ、その真ん中にクリアケースに入ったキャンドルが入っています。紙袋は、わざとしわくちゃにしているのです。そうすると、ろうそくを入れたときに、光の反射や影が綺麗になるそうです。

私たちは、キャンドルをセッティングし、火を灯す体験もしました。準備にはたくさんのボランティアさんが参加していました。桐蔭横浜大学の方々、岩崎学園の方々、それから横浜トリエンナーレサポーターの方々です。これらの活動をしていた方に直接取材しました。

家族みんなで横浜トリエンナーレのボランティアをしているという方にお話しを聞きました。横浜トリエンナーレ自体はインターネットで知り、この近くに住んでいたため、家族みんなで参加したそうです。他にも、「地域とふれあいたい」という理由で参加した人や、インターネットで見つけ、おもしろそうだから、と思って参加した人などがいました。

当日スタッフとして作業していた、黄金町で活動するアーティストの方にもお話しを聞きました。地上絵の下描きや紙袋を並べる作業などを手伝ってほしいと、声がかかったので参加したそうです。アーティストの方達の力もたくさん加わって、作品が完成しているのだと知りました。 本当にたくさんのボランティアさんがかかわっていて、私たちも一緒に準備をした、夕方から夜にかけて行う火を灯す作業は、まさにまちの人が一体となって作品を作り上げていました。キャンドルのあたたかい灯りが、さまざまな色の紙袋をともしていて、とてもきれいでした。

[メンバーの感想]

夜になってから作品を見に行くと、揺らめくカラフルなキャンドルひとつひとつがまとまり、大きな作品となって夜の横浜のまちに浮かんでいました。とてもあたたかいアートを体験することができました。   

山本 未來

私はペーパーランプのアートを見て、たくさんの人の協力で1つのアートができたことをすばらしいなと思いました。子ども連れからお年よりの方まで、さまざまな人が笑顔で1つのアートを見ていました。取材に参加してアートをつくり、一員になれたのでとてもうれしかったです。 

上野 茜理

僕たちも実際にろうそくを設置させてもらいました。広場にろうそくは合計で約7000個ありました、一つひとつの設置作業は簡単でしたが、数が多いので、とても大変な作業でした。 

小川 悠樹

私たちもペーパーランプを作るのを手伝うことができました。約七千個の紙袋の中に、ろうそくをいれてのペーパーランプをつくるのです。ろうそくの芯を起こし、火がうつらないよう紙袋の中央にそのろうそくをおきます。「楽しい」という声が会場からあがりました。私もイベントを手伝えたうれしさがあり、楽しかったです。 

湯川 真央


さとうりささんによると、第8回横浜トリエンナーレの今年のテーマの「野草」を調べていたら「野鳥」がでてきたので、さらに横浜の野鳥を調べ、デザインがカワセミになりました。キャンドルイベントは暗くなったらすごくきれいでした。 

木尾 実莉

当日参加の人やサポーターの方たちと一緒に火を灯していきました。そして、すべてのランプに火が灯ると、公園にカワセミと野草たちが輝かしく現れました。ゴールデンウィークの一日の夜、とても忘れられない一日になりました。

加藤 昂

最初はこんなにたくさんのキャンドルをセットして火を灯すのに、どんなにたくさん人がいても難しいのでは?と思っていたのですが、みんなで力を合わせた結果、成功しました。また参加したいです。 

宮田 海輝

●イベントの詳細はこちらから

〈つづき・みなとみらいジュニアタイムズ〉

ジュニアタイムスは、子どもたちが取材し、記事を書く地域新聞です。 
つづきジュニア編集局は、横浜開港150周年・都筑区制15周年の節目にあたる2009年に活動が始まってから、15周年を迎えました.。今年は都筑区の区政30周年を迎えます。2018年にはみなとみらいエリアでのMMジュニア編集局が始まり、現在は、2つの編集局が合同で取材することもあります。
都筑区、西区だけでなく横浜市全体に目を向け、小学4年生から高校生のジュニア記者が、子どもの目線と力をフルにいかして、取材に行き、記事を書いています。 

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