ジュニア記者の「横トリNEWS」vol.2 「ロボットと一緒にアートクイズを作るワークショップ」をレポート

子どもたちが、横浜トリエンナーレの作品を鑑賞して、クイズを考え、ロボットに入力する「ロボットと一緒にアートクイズを作るワークショップ」をレポート

私たちジュニア記者は、第8回横浜トリエンナーレの会期中、6回に渡り取材していきます。 

2回目のレポートは、みなとみらい本町小学校キッズクラブの皆さんと実施した「ロボットと一緒にアートクイズを作るワークショップ」です。2日間にわたり、横浜美術館で作品を鑑賞し、翌日鑑賞した作品をもとにクイズを作るワークショップを取材しました。 

vol.2取材メンバー

辻珠理 記者

私は今回「横浜トリエンナーレ」の「ロボットと一緒にアートクイズを作ろう!」の2日間の取材に参加しました。 

1日目は「横浜トリエンナーレ」の会場のひとつである、横浜美術館へ作品を見にいき、子どもたちが、その中の4つのアート作品について、ワークシートを使ってロボットに出題させる問題を考えるプログラムに参加しました。参加していたのは、横浜美術館の近くのみなとみらい本町小学校キッズクラブのこどもたちと私たちジュニア記者です。 

見て回った中で、私が一番好きだと思った作品は「big letters, small things」です。まず、パッと見のカラフルさに驚いて、次に「これをどうやって描いたのか」と疑問に思ったからです。その作品は美術館の側面の壁に描かれた巨大なアート作品で、誰でも無料で見ることができます。 
そして、スタッフの方から聞いた説明の中で、この作品は毎日少しずつ変化していく、と知り、あまり変わらない日常でも、毎日少しずつ何かが変わっていると思うと、なぜかとても嬉しい気持ちになりました。 
作品は美術館の近くに行くとみることができるので、毎日少しずつ変化しているのを見つけて楽しんでください。 

2日目はみなとみらい本町小学校キッズクラブでイベントに参加した小学生のみなさんとアートクイズを考えたり、ロボットの「NAO」*に、自分達が作ったクイズを覚えさせたりしました。 
企画された三菱総研DCSの山口さんにこの企画の目的をうかがったところ、アートを通してイベントに参加した子どもたちや、他にも横浜ラポールで開催されたイベントに参加している障がいをもつ子どもたちに「NAO」と交流してほしいから、ということでした。 
自分たちも最後に「NAO」と話したり、技を見せてもらいました。転んでも起き上がれたり、自分の祖父が好きな太極拳もできるのです。ロボットはこんなこともできるんだ!と驚かされました。 

私はイベントに参加した子どもたちに取材しました。 

質問)イベントに参加してみてどうでしたか? 
・「NAO」と話せて楽しかった 
・みんなでクイズを作れて楽しかった 
・人によって違う意見があるからいいな 

質問)これから先の未来、ロボットと何をしたいですか? 
・すべてのことを教えてほしい 
・人ができないことをロボットがやり、ロボットができないことを人がやるようにしたいということでした。 

*Aldebaranの小型二足歩行ロボット「NAO」

宮田海輝 記者

横浜トリエンナーレに取材にいってきました。横浜トリエンナーレが始まったのは3月15日から。私たちは3月27日、28日の二日間のワークショップに参加取材しました。このワークショップは横浜美術館とそこから一番近い小学校のキッズクラブとに「何かトリエンナーレ期間中にこどもたちとコラボした企画をやりませんか」と横浜トリエンナーレ組織委員会事務局が相談して、実現しました。 

1日目は横浜美術館のアート作品を鑑賞し、作品に関するクイズを考えました。参加した子ども達は、子どもたち同士と相談しあって考えていました。みんないろいろな作品のいいところを見つけ合っていました。 

2日目は横浜市立みなとみらい本町小学校キッズクラブで、Aldebaran社のNAO(なお)というロボットに、1日目に横浜美術館で作ったクイズを覚えさせて、参加した子ども同士でクイズを出し合いました。クイズには、横浜美術館入ってすぐのコンゴ民主共和国の作者の巨大な布で覆われた作品「そして、私の体はあなたのすべてを抱きかかえた」「出土した葉」について「作品をつるしている本体は何本?」や「この作品はどんな工夫がされている?」などがありました。 

子どもたちにクイズ大会が終わったあとに感想を聞いてみました。「ロボットNAOに全てのことを教えてほしいな」「外国と日本のロボットと会話させてみたい」などと話していました。  

長谷川嵩快 記者

僕は、みなとみらい本町小学校キッズクラブの子どもたちが参加した、横浜トリエンナーレ鑑賞プログラムの「ロボットと一緒にアートクイズを作ろう!」の取材に行きました。 

一日目は、第8回横浜トリエンナーレの3つの作品を見てアートクイズを作りました。3つの作品とは、以下のものです。

1.作者:サンドラ・ムジンガ(コンゴ民主共和国) 作品名:「そして、私の体はあなたのすべてを抱きかかえた」「出土した葉」
2.作者:ラファエラ・クリスピーノ(イタリア) 
作品名「わたしたち」
3.作者:SIDE CORE(日本)
作品名:「big letters, small things」 

参加した子ども達は、作品をじっくり鑑賞し、クイズを作るのに夢中になっていました。答えが簡単に分からないクイズを作ろうと、みんな作品をずっと見つめていました。 

二日目は、みなとみらい本町小学校キッズクラブで、前日に考えたクイズを、NAOというロボットに教え込みました。初めて見るロボットに最初は見とれているだけでしたが、クイズを教える作業が始まると、みんな真剣に説明を聞いていました。ロボットにクイズをプログラムする時は、タブレットを使って入力しました。準備が終わると、いよいよクイズ大会です。ロボットが教えたクイズをしゃべると、聞いている子どもたちが、口々に答えを言って盛り上がりました。 

二日間の取材で、今回の横浜トリエンナーレのアート作品について、一部の作品ではありますが、よく知ることができました。ロボットの活躍で盛り上がって楽しかったです。  

※「NAO」はAldebaranの登録商標です。 
※AldebaranのNAOを活用し、三菱総研DCSが独自のサービスを提供しています。 

〈つづき・みなとみらいジュニアタイムズ〉

ジュニアタイムスは、子どもたちが取材し、記事を書く地域新聞です。 
つづきジュニア編集局は、横浜開港150周年・都筑区制15周年の節目にあたる2009年に活動が始まってから、15周年を迎えました.。今年は都筑区の区政30周年を迎えます。2018年にはみなとみらいエリアでのMMジュニア編集局が始まり、現在は、2つの編集局が合同で取材することもあります。
都筑区、西区だけでなく横浜市全体に目を向け、小学4年生から高校生のジュニア記者が、子どもの目線と力をフルにいかして、取材に行き、記事を書いています。 

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