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これからの社会を生きる子どもたちには、「自分で考える力」が求められます。
幅広くさまざまなものに接し、それらをよく観察し、そこで見出したものを別の経験に結び付けて、新しい価値を生み出す。こうした視野の広さと柔軟な発想が、これからグローバルに活躍する人材には不可欠です。
しかし、インターネット社会は、その人が好む情報だけを自動的に薦めるしくみを持っています。つまり子どもたちにとって、まず「幅広くさまざまなものに接する」こと自体がむずかしくなっているのです。
そこでおすすめするのが、「現代アート」の作品を前に、親子で話をすることです。
アートはおだやかで美しいもの――そんな「常識」をひっくり返し、「現代アート」と呼ばれるジャンルでは、今を生きるわたしたちに直結する社会課題が活発に扱われています。現在開催中の「第8回横浜トリエンナーレ 野草:いま、ここで生きてる」でも、世界中から集まったアーティストたちが、経済のしくみや気候変動、災害や戦争についてたくさんの作品を発表しています。
しかも、ひとつの作品の中には、その作品がつくられた地域に暮らす人びとの文化、その文化を育んだ歴史的、地理的な条件、世界の中でその地域が置かれている経済的、政治的な状況など、さまざまな要素が詰まっています。つまりそこには、「国語、地理といった個々の教科を超えてものごとをつなぐ柔軟な発想」のための手がかりが詰まっているのです。
「このアーティストが暮らす地域はどこにあるのかな」
「そこでどんなことが起こったんだろう」
「原因はどこにあるのかな」
「その人はどう感じたんだろう」
「解決の方法はあるかな」
親からのシンプルな問いかけが、子どもの観察力や想像力を引き出します。「こわい」「悲しい」といったネガティヴな感情も、「なぜそう感じたのか一緒に考えよう」の一言で、貴重な学びのチャンスとなります。
このレクチャーでは、おもに中学や高校の受験を控えたティーンエージャーの親御さんに向けて、第8回横浜トリエンナーレを題材に、親子の対話から「考える力」を育むヒントをお伝えします。
お子さんと一緒のご参加も歓迎です!
横浜トリエンナーレ組織委員会 総合ディレクター
横浜美術館 館長
蔵屋美香
千葉県生まれ。千葉大学大学院修了(教育学修士)。
東京国立近代美術館勤務を経て、2020年より横浜美術館館長/横浜トリエンナーレ組織委員会総合ディレクター。第55回ベネチア・ビエンナーレ国際美術展日本館(アーティスト:田中功起)キュレーターを務め、特別表彰。多摩美術大学客員教授。慶應義塾大学、東京藝術大学をはじめゲスト講師多数。
こんな方におすすめです
10代の子どもをお持ちの親御様(お子さまとの参加をおすすめします)
お子さまは、小学校高学年、中学生、高校生、大学生が対象です
お子さまは、お一人での参加も可能です
【開催概要】
- 日時
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2024年5月19日(日)13:30-15:00
- 会場
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横浜美術館レクチャーホール
- 対象
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10代の子どもをお持ちの親御様(お子さまとの参加をおすすめします) お子さまは小学校高学年以上、中・高・大学生が対象です
お子様お一人での参加も可能です - 定員
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200名 *定員になり次第締め切らせていただきます
- 参加費
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無料 *展覧会有料エリア鑑賞には別途鑑賞券が必要です(18歳以下は無料)
- 主催
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横浜トリエンナーレ組織委員会
お申し込み
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