~横浜ゆかりのアーティストに聞く!~
@横浜クリエイティブCOOP・横浜創造都市20周年事業
私たちジュニア記者は、第8回横浜トリエンナーレの会期中、6回に渡り取材していきます。
今回取材と記事を担当したのは、太田 明里、尾崎 楓太、加藤 昂、島田 絢乃、高橋 蒼士、長谷山 翔、濱田 六花、藤田 紗奈 の8名のメンバーです。
横浜クリエイティブCOOP
4回目のレポートは、横浜トリエンナーレの会場のひとつ、BankART KAIKO内の「横浜クリエイティブCOOP」に出店されているアーティストの橋村至星さんとKABUさんにインタビューすることができました。
橋村さんは、主に野菜や果物の絵を描き、その絵を名刺や服、カップなどにプリントをした作品を作っています。
2011年3月11日に起きた東日本大震災の直後、スーパーに行ったとき、お店に人がいなくなり、棚にも食品が少なくなりました。そんな時にどんな人でも食べ物は身近にあるから、くだものや野菜というテーマにしようと思い、食べ物の絵を描くようになりました。最初に描いたのは「いよかん」でした。みかん、イチゴ、もも、スイカ、ほうれん草やサバなどの絵も描いています。日本での原発や震災などを忘れずにいたいから、日本の食品を中心に描いているそうです。
次はどんな作品をつくりたいですか?と聞いてみると、加工した食品、おとうふ、あぶらあげ等を描いてみたい、とおっしゃっていました。
深沢アート研究所 カブさんは、JICAで活動していたことがあり、イギリスやジャマイカなどに滞在していたことがあります。
ジャマイカでは、4年半滞在 ホストファミリーの家などでくらしていました。メディシンマンという民間の薬草を使った薬を作るお家でホームステイさせてもらっていたとき、植物を使った、アフリカの漢方に近いことを学びました。リラックスできるものなど、さまざまな植物の香り、効能などです。その経験を活かして、その土地ごとの植物でお茶などを作成したり、現地の写真と関連のある絵などをコラージュしたトランプのようなカードをつくったりして、作品にしています。
これからも世界中の人にこれらの作品を届けて、もっと色々な人が「植物を好き」といってもらえるようになって欲しいということを考えているそうです。
[メンバーの感想]
食べ物をもっとみんなに身近に感じてもらうために、ふだん食べている物からアートを作るなんてすごいなと思いました。 藤田紗奈
このおふたりの話を聞いて、好きという力について考えました。一番人を動かすのは「好きという力」だと思います。みんな好きだから描ける、だからがんばれるんだと思います。もっともっとたくさんの作品を作っていってほしいです。長谷山翔
ほかにも様々なクリエイターの方の商品も売られていて、BankART KAIKOで開かれている横浜クリエイティブCOOPを楽しみました。 加藤昂
今回アーティストの方に直接お話を聞くことができたことで、たくさんの発見がありました。植物のにおいやお茶などの葉を使って色々な作品をつくったり、地面の写真を撮って、それを布に印刷して、服を作って展示したり。
それから、横浜市役所のミーティングドームでは、人型の自分の等身大をに穴をあけて、そこから手を出して、右手だけで想像し、クレヨンで絵をかき、最後にそれを見て何に見えるか想像するアーティストさんもいて、『アーティストの想像力』とはすごいと思いました。 島田絢乃
「よこはまミーティングドーム2004-2024」
横浜創造都市20周年イベントとして、横浜市役所1Fアトリウムで開かれている「よこはまミーティングドーム2004-2024」の取材に伺い、イベントにも参加しました。
ウェブサイトには、自分のシルエットをかたどった「アバター(分身)」とともにアーティストの作品やメッセージが集まったドームをみんなで作りましょう、と書いてありました。市役所1Fに到着して、ドームの中に入るためにトンネルをくぐって中に入りました。ドームの大きさは、高さは5m、横は12mと18mあるとのことです。
私たち記者も、アーティストの磯崎道佳さんに教えてもらいながら、自分の形をカラフルなビニールに切り取り、ドームに貼り付けていくワークショップに参加しました。
ねっころがって自分の形にそってペンで外からもう一人の記者になぞってもらい、その後その人の形にそってハサミで切って、それをドームに貼り付けました。フィルムなので思ったよりスイスイ切れました。私たちが人型を作っている間も、参加者の楽しそうな会話が、ドーム全体に広がっていました。
ドームの中から外に向けて穴を開けて、片手でそこから見えない紙に絵を描き続けている人がいました。その方は、体で表現するアーティスト、村田峰紀さんがパフォーマンスを続けていました。村田峰紀さんは「フランスにいって言葉ではなく、絵で対話できる」と知ったそうです。
[メンバーの感想]
出来上がった人型を、ドームの内側にはると、横浜のまちにカラフルな人型が重なって見えて、作品の世界が広がって見えました。アーティストの方々の話をうかがえて、作品の見方が変わり、貴重なけいけんでした。 濱田六花
あんな大きなドームを送風機2つで膨らませているのがとてもすごいと思いました。そのドームに人型をくりぬいてカラフルなビニールをはりつける発想力におどろかされました。とても楽しい取材でした。 尾崎楓太
そのドームの展示は 1 日しか実施されていなくて、すぐに終わってしまいました。もし、またドームを開いてくれたら行きたいです。 それぐらい楽しかったです。高橋蒼士
〈つづき・みなとみらいジュニアタイムズ〉
ジュニアタイムスは、子どもたちが取材し、記事を書く地域新聞です。
つづきジュニア編集局は、横浜開港150周年・都筑区制15周年の節目にあたる2009年に活動が始まってから、15周年を迎えました.。今年は都筑区の区政30周年を迎えます。2018年にはみなとみらいエリアでのMMジュニア編集局が始まり、現在は、2つの編集局が合同で取材することもあります。
都筑区、西区だけでなく横浜市全体に目を向け、小学4年生から高校生のジュニア記者が、子どもの目線と力をフルにいかして、取材に行き、記事を書いています。
「横トリNEWS」vol.1 「オリジナルグッズ開発ワークショップ」レポートはこちら
「横トリNEWS」vol.2 「ロボットと一緒にアートクイズを作るワークショップ」レポートはこちら
「横トリNEWS」vol.3 ぺーパーランプイベント「野草の灯」レポートはこちら
「横トリNEWS」vol.5 「アートもりもり!横浜で活躍するアーティストへのインタビュー第2弾」こちら
「横トリNEWS」vol.6 「アートもりもり!横浜で活躍するアーティストへのインタビュー第3弾」こちら