エピソード00
Photo: KATO Hajime
アーティスティック・ディレクター ラクス・メディア・コレクティヴ(以下、ラクス)のキュレーションの特徴は、「テーマ」ではなく「ソース」から発想することです。
「エピソード00」で、ラクスは、ヨコハマトリエンナーレ2020の「ソース」となる5つの資料を収録した『ソースブック』を公開しました。また、ソースの共有を目的にプレイベントをキュレーションし、新宅加奈子、田村友一郎、イヴァナ・フランケ、ランティアン・シィエ、イシャム・ベラダが、パフォーマンスを披露しました。
ラクスが展覧会の「ソース」を、来場者をはじめ、広く一般に公開するのは、ヨコハマトリエンナーレ2020が初めてです。ヨコハマトリエンナーレ2020は、ラクス、アーティストや鑑賞者、そのほか様々な形で本展にかかわる人々の間でソース共有し、思考を続けていくことによって形作られます。[『ソース』ぺージURL https://www.yokohamatriennale.jp/2020/concept/source/]
【プログラム】※終了しました※
開場 13:30/開演 14:00
[第一部]14:00-15:45
▽パフォーマンス「I’m still alive」 新宅加奈子
*13:40に登場しパフォーマンスを開始、18:00まで行います。
▽パフォーマンス「畏怖/If」 田村友一郎(20分)
▽「ソースの共有」 ラクス・メディア・コレクティヴ(20分)
▽朗読『毎日あほうだんす―寿町の日雇い哲学者西川紀光の世界』トム・ギル著
朗読者:西岡愛(NHK横浜放送局キャスター)(20分)
▽レクチャー「Chairs Outside of Human Consciousness(意識の外にある椅子)」
イヴァナ・フランケ(25分)
▽レクチャー・パフォーマンス
「Speech act for a screening(映画上映のための会話)」
ランティアン・シィエ、モニカ・ナルラ(ラクス・メディア・コレクティヴ)(20分)
(休憩)
[第二部]16:00-17:00
ヨコハマトリエンナーレ2020 コンセプトの共有
ラクス・メディア・コレクティヴ
(休憩)
[第三部] 17:15-18:00
パフォーマンス「Présage(予兆)」 イシャム・ベラダ
音楽:小松千倫
【開催概要】
開催日 | 2019年11月30日(土) |
開催時間 | 14:00-18:00 |
会場 | プロット48 |
定員 | 90名 |
参加費/入場料 | 1,000円(税込)※販売終了※ |
主催 | 横浜トリエンナーレ組織委員会 |
助成 | 在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本 |
【参加アーティスト(出演順)】
新宅加奈子
1994年大分県生まれ、京都府を拠点に活動。「生きていることを確認するための行為」として自らの裸体に絵の具を纏う姿を、写真やパフォーマンスで発表している。2019年、京都造形芸術大学大学院総合造形領域修了。同年、アートアワードトーキョー丸の内2019丸の内賞(オーディエンス賞)受賞。
田村友一郎
1977年富山県生まれ、京都府を拠点に活動。既存のイメージやオブジェクトを起点にしたインスタレーションやパフォーマンスを手掛ける。土地固有の歴史的主題から身近な大衆的主題まで着想源は幅広く、現実と虚構を交差させつつ多層的な物語を構築する。2016年「BODY/PLAY/POLITICS」(横浜美術館)、2019年アジア・アート・ビエンナーレ出品。
イヴァナ・フランケ
1973年ザグレブ(クロアチア共和国)生まれ、ベルリンを拠点に活動。光と知覚についての入念な考察によって、空間と観者の意識を有機的に繋ぐようなサイト・スペシフィックなインスタレーションを制作している。2007年ヴェネチア・ビエンナーレ、クロアチア館代表。2017年ザグレブ現代美術館にて個展開催。
ランティアン・シィエ
1988年生まれ、ドバイ(アラブ首長国連邦)を拠点に活動。イメージ、もの、物語、ジャズバンド、オートバイ、本、パーティなどを制作、主宰する。2016年コチ=ムジリス・ビエンナーレ、2017年ヴェネチア・ビエンナーレ、2019年シャルジャ・ビエンナーレ出品。
イシャム・ベラダ
1986年カサブランカ(モロッコ)生まれ、パリを拠点に活動。鉱物が化学反応を起こす過程や、その結果生まれる現象を、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス等によって視覚イメージとして提示している。2019年ルーブル・ランス美術館、ヘイワード・ギャラリーにて個展開催。
【出演者】
◇朗読
西岡愛
埼玉県生まれ。NHK旭川放送局リポーターを経て、現在NHK横浜放送局キャスター。総合テレビ「ひるまえほっと」、「首都圏ネットワーク」、ラジオ「はま☆キラ!」等に出演中。
◇音楽
小松千倫
1992年高知県生まれ、京都府を拠点に活動。DJプレイからアンビエントミュージックまで、様々な領域で活動を展開している。
【進行】
ラクス・メディア・コレクティヴ
ヨコハマトリエンナーレ2020 アーティスティック・ディレクター
インド・ニューデリーを拠点に活動するジーベシュ・バグチ、モニカ・ナルラ、シュッダブラタ・セーングプタの3名によるアーティスト集団。活動は、アート作品の制作、展覧会のキュレーション、パフォーマンスのプロデュース、執筆など多岐に渡り、表現形式もメディアも多様である。建築家、プログラマー、ライター、キュレーター、舞台演出家ら専門家や市民とのコラボレーションも豊富で、多面的な作品やプロジェクトを多数手掛ける。
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