ティノ・セーガル
ティノ・セーガル / Tino Sehgal (英国 / ドイツ)
1976年ロンドン生まれ。ベルリン在住。
セーガルは、一切ものとしての作品は制作も展示もせず、美術展に来る観客が、ある体験をするような状況を設定する。例えば何もない展示室で人が一人寝転がっていたり、男女がキスをしていたり、あるいはパフォーマーに問いを投げかけられるなどの過程を通して、観客は芸術や社会について考え直すことになる。作品は記録として残されず、観客の記憶のなかにのみ残ることとなる。
02年 マニフェスタ(フランクフルト)、03年 ヴェネチア・ビエンナーレ、05年 ヴェネチア・ビエンナーレ ドイツ代表。06年 テート・トリエンナーレ、07年 リヨン・ビエンナーレに参加。07年 ICAロンドン(05、06年も)、07年 フランクフルト近代美術館、07年 ウォーカー・アート・センター(ミネアポリス、アメリカ)で個展開催。日本では05年 横浜トリエンナーレに出品。